ガッカリ系の・・・
「なぁ、俺ってそんなに安心感のある男か?」
先日シンとの電話で何気なく聞いてみた。
何故いきなりこんなことを聞いたかというと、
内定先の会社の子達とメシを食いに行った時の女の子の発言が、どうにも俺を悩ませたのである。
その日は俺一人に女の子が5人という、まさにハーレム状態。
先輩からも、
「逆紅一点だな、羨ましい奴だ。」
なんてからかわれていまして。
俺からしてみれば、男とくだらないこと(主に下ネタ)を喋っている方がよほど楽しいわ、なんて思ってても言えないわけで。
そんなこんなで無難な会話を交えながら仕事をしていた俺。
終わりの時間も近づき、帰り支度をしていた俺に、女の子らが、
「今日この後暇な人? ご飯食べに行こうよ。」
参っちゃうなぁ。
そんなこと言われたら行くに決まってるじゃない。
なんだかんだ言いつつ女の子は好きです。
さて、舞台はメシ屋へと移っていくのだが。
女の子ってほんとよく喋る。
聞いてるだけでもおなかいっぱい。
シンと二人で話すとボケ、ツッコミを虎視眈々かつアグレッシブに窺う俺が、その時はただ相槌を打ってたまにツッコミを入れるくらいだったほど。
と、一人の女の子が俺の思考を停止させた。
「私、アノ日はダメなんだよね~。」
!?
アノ日?
それ何の日?土用の丑の日とかじゃないよな?
と周りの女の子も、
「分かる分かる~。」
俺は分からないよ。
ちっとも分からないよ。
男って情けないもんで、こんな状況に放り込まれたら、もうオドオドしてるしか出来なかった。
その時一人の女の子が、
「ケイ君が困ってる~。」
当たり前だ。
それとも何か?俺もその会話に混じって、
「体育の授業休んだら、教師がヤラシイ目で見てきたの~」
とか言えと? 俺はバカだが阿呆ではない。
俺は言ってやったね、
「男の前でその話はするんじゃありません!」
そうしたらね、
「なんかケイならいいかなって。」
安心出来るんだとさ。
男っぽくないんだとさ。
女の子と話すみたいに話せるんだとさ。
その日の夜、シンに電話したんだ。
「なぁ、俺ってそんなに安心感のある男か?」
するとシンは言ってくれた、
「安心の塊みたいな男だ。」
続けてシンは、
「俺のオカンが、ケイ君は安らぐ、と言ってたほどだ。」
友人のオカンにまで安心感を与える男。
「・・・・・・」
何とも言えない気分に浸った俺に、シンはこう言った。
シン「よし、今日からお前はこう名乗れ。」
俺「なんだ、ガッカリ系の上にまだなんかつくか?」
シン「あぁ、今日からお前は、ガッカリ系の、」
シン「人畜無GUY。」
渋谷センターGUYよりも、疲れた貴方を癒します。
ケイ
先日シンとの電話で何気なく聞いてみた。
何故いきなりこんなことを聞いたかというと、
内定先の会社の子達とメシを食いに行った時の女の子の発言が、どうにも俺を悩ませたのである。
その日は俺一人に女の子が5人という、まさにハーレム状態。
先輩からも、
「逆紅一点だな、羨ましい奴だ。」
なんてからかわれていまして。
俺からしてみれば、男とくだらないこと(主に下ネタ)を喋っている方がよほど楽しいわ、なんて思ってても言えないわけで。
そんなこんなで無難な会話を交えながら仕事をしていた俺。
終わりの時間も近づき、帰り支度をしていた俺に、女の子らが、
「今日この後暇な人? ご飯食べに行こうよ。」
参っちゃうなぁ。
そんなこと言われたら行くに決まってるじゃない。
なんだかんだ言いつつ女の子は好きです。
さて、舞台はメシ屋へと移っていくのだが。
女の子ってほんとよく喋る。
聞いてるだけでもおなかいっぱい。
シンと二人で話すとボケ、ツッコミを虎視眈々かつアグレッシブに窺う俺が、その時はただ相槌を打ってたまにツッコミを入れるくらいだったほど。
と、一人の女の子が俺の思考を停止させた。
「私、アノ日はダメなんだよね~。」
!?
アノ日?
それ何の日?土用の丑の日とかじゃないよな?
と周りの女の子も、
「分かる分かる~。」
俺は分からないよ。
ちっとも分からないよ。
男って情けないもんで、こんな状況に放り込まれたら、もうオドオドしてるしか出来なかった。
その時一人の女の子が、
「ケイ君が困ってる~。」
当たり前だ。
それとも何か?俺もその会話に混じって、
「体育の授業休んだら、教師がヤラシイ目で見てきたの~」
とか言えと? 俺はバカだが阿呆ではない。
俺は言ってやったね、
「男の前でその話はするんじゃありません!」
そうしたらね、
「なんかケイならいいかなって。」
安心出来るんだとさ。
男っぽくないんだとさ。
女の子と話すみたいに話せるんだとさ。
その日の夜、シンに電話したんだ。
「なぁ、俺ってそんなに安心感のある男か?」
するとシンは言ってくれた、
「安心の塊みたいな男だ。」
続けてシンは、
「俺のオカンが、ケイ君は安らぐ、と言ってたほどだ。」
友人のオカンにまで安心感を与える男。
「・・・・・・」
何とも言えない気分に浸った俺に、シンはこう言った。
シン「よし、今日からお前はこう名乗れ。」
俺「なんだ、ガッカリ系の上にまだなんかつくか?」
シン「あぁ、今日からお前は、ガッカリ系の、」
シン「人畜無GUY。」
渋谷センターGUYよりも、疲れた貴方を癒します。
ケイ