はじめの一歩
四月ですよ!新しい人生の第一歩を踏み出す四月ですよ!
オレは相変わらず動いていないんだが。
むしろ後退している気がするんだが。
生え際が。
まぁね。さすがのオレも危機感を感じるわけですよ。
いや、生え際だけじゃなくて人生のさ、危機ってやつ?無職ってやつ?MU-SHOCKってやつ?
耐久力ゼロ。
だからオレも思ったさ。せめて今やってることをがんばろうと思ったのよ。
そう。バイト先の本棚の整理。
もうマジすげーがんばった。うちの会社バイトがオレしかいなくて、みんな激務に追われてて、そんな作業する暇あるのオレだけなんです。
クソ重い雑誌を気合で縛り、運び、棚を雑巾でふき、みんなが仕事しやすい環境になるようにがんばったさ。
あとは最上段を整理するだけってところで、
椅子から落下しました。
しこたま膝を打ち、肘はすりむいて流血。
一歩の踏み出しかた間違った。
整理したら生理きた。流血。多い日。ウイスパー。
これが先週の話。
んで一週間ぐらい経つんだけど、どうもまだ膝が痛くて病院行ったのです。
オレ「先週、膝打っちゃってまだ痛いんです。」
医者「どれどれ…あーはれてるね。これ溜まってるね。」
看護婦「そうですね。溜まってますね。結構膨れてますね。」
オレ「…ハァ。」
医者「抜きましょうか。」
看護婦「抜きましょう。出しちゃいましょう。」
オレ「…ハァ。」
ちくっ。
看護婦「いっぱい出ましたよ。やっぱり溜まってました。」
オレ「…ハァ。」
看護婦「また溜まっちゃうかもしれないんで、また抜きにきてください。」
医者「お大事に。」
看護婦「お大事に。」
あ、水ね。この年で、膝に水溜まってたのよ。
でもちょっとKOUFUN☆する会話内容でした。
だけど
残念ながら
看護婦さん
62歳。
オレ「…ハァ。」
シン